カイル・ハリス・ヒガシオカKyle Harris Higashioka, 1990年4月20日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハンティントンビーチ出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。MLBのテキサス・レンジャーズ所属。愛称はヒギーHiggy)。

経歴

プロ入りとヤンキース時代

2008年のMLBドラフト7巡目(全体230位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでプロデビュー。18試合に出場して打率.261、1本塁打、3打点の成績を残した。

2009年はA-級スタテンアイランド・ヤンキースでプレーし、60試合に出場して打率.253、2本塁打、32打点の成績を残した。

2010年はA級チャールストン・リバードッグスでプレーし、90試合に出場して打率.225、6本塁打、24打点の成績を残した。

2011年はA級チャールストンとA 級タンパ・ヤンキースでプレーし、2球団合計で82試合に出場して打率.231、8本塁打、29打点、1盗塁の成績を残した。

2012年はA 級タンパとAA級トレントン・サンダーでプレーし、2球団合計で44試合に出場して打率.170、6本塁打、23打点、1盗塁の成績を残した。

2013年はAA級トレントンで7試合、2014年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースとA 級タンパの2球団合計で17試合と出場機会が少なくなっているが、この頃はトミー・ジョン手術や親指の骨折で故障とそのリハビリに費やしていた。2014年オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2015年はA 級タンパとAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーし、2球団合計で93試合に出場して打率.250、5本塁打、37打点の成績を残した。

2016年はAA級トレントンとAAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレーし、2球団合計で102試合に出場して打率.276、21本塁打、81打点の成績を残した。オフの11月5日に40人枠入りした。

2017年は、マイナー・オプションでAAA級スクラントン・ウィルクスバリで開幕を迎える。4月8日にゲイリー・サンチェスが右上腕二頭筋を痛めて故障者リスト入りしたため、メジャー初昇格を果たした。4月10日のタンパベイ・レイズ戦の9回表からマスクを被ってメジャーデビュー。5月5日にサンチェスの故障者リストからの復帰に伴いAAA級スクラントン・ウィルクスバリに降格した。6月16日に再昇格したが、6月18日にアロルディス・チャップマンの故障者リストからの復帰により、AAA級スクラントン・ウィルクスバリに降格した。この年メジャーでは9試合に出場して18打数無安打だった。

2018年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリで開幕を迎える。6月27日に故障者リストにサンチェスが入ったため、控え捕手としてメジャーに昇格した。7月1日のボストン・レッドソックス戦でデビッド・プライスからメジャーでの初安打となる本塁打を放ち、デビューしてから22打数無安打だった記録は止まることとなった。7月3日には2安打目となる本塁打、7月4日には3安打目となる本塁打を打ち、初安打から3安打目を全て本塁打にした選手は1920年から数えて9人目だった。2018年の成績は、72打数で打率.167、出塁率.241、長打率.319だった。

2019年は18試合で打率.214、3本塁打、11打点だった。マイナーでは70試合で20本塁打、56打点を記録。

2020年は9月からエースのゲリット・コールの専属捕手を務め、9月16日のトロント・ブルージェイズ戦では3本塁打を記録した。1試合3本塁打はヤンキース史上24人目で、打順が9番の打者としては初めてだった。ディビジョンシリーズでは、不振のサンチェスに代わり5試合中4試合で先発マスクを被った。

2021年は出場機会を大幅に増やし、5月19日のテキサス・レンジャーズ戦でコーリー・クルーバーが球団22年ぶりのノーヒットノーランを達成した際に捕手を務めた。

2023年はシーズン開幕前に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された。

パドレス時代

2023年12月6日にフアン・ソト、トレント・グリシャムとのトレードで、マイケル・キング、ドリュー・ソープ、ランディ・バスケス、ジョニー・ブリートと共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した。

2024年3月20日に開幕ロースター入りした。開幕後はスタメンを外れることもあったが、マイナーに落ちること無くチームに帯同した。

最終的に2年前とほぼ同じ84試合に出場。打率こそ.220と前年より僅かに悪化したが、このシーズン終了時点でいずれも自己最多となる17ホーマー、45打点、プロ初盗塁を含む2盗塁、OPS.739を記録、ポストシーズンでも7試合に出場し、打率.263、3ホーマー、5打点と活躍した。また、控え捕手として当時チームメイトだったダルビッシュ有や松井裕樹の女房役を務めた。オフの10月31日にFAとなった。

レンジャーズ時代

2024年12月2日にテキサス・レンジャーズと2年総額1350万ドルで契約を結んだ。オプションとして2027年は相互オプションとなる。

人物

日系アメリカ人4世であり、祖父は第二次大戦中に日系アメリカ人の部隊である第442連隊戦闘団に所属しブロンズスターメダルを獲得した経歴を持つ。

2017年より父の勧めもあってチームメイトの田中将大や同投手の日本人通訳を“勉強相手”にして日本語を習得していた。ヒガシオカ本人は「文化の仕組みは全て、アメリカのものとは全然違う。タナカと他のアメリカ人との違いを理解するってクールだよ。とても面白いし、興味がある」と語っている。


田中と一緒に焼肉を食べに行ったこともあり、田中がヤンキースを退団した際には、ローマ字で「キョウ ワタシワ カナシイデス…オツカレサマデシタ タナカサン アナタワ ワタシノ イチバン トモダチ」と泣き顔の絵文字入りでツイートした。

好きな日本食は親子丼。

好きなバンドはアイアン・メイデンで、「両親がクラシック・ロックが好きで、僕も少しヘビーな方向に進んでいった」という。アイアン・メイデンの他には、ジューダス・プリースト、ドッケン、ヴァン・ヘイレン、オジー・オズボーンを好きなバンドとして挙げている。趣味でギターも弾き、自ら分解してカスタムしたフェンダー・ストラトキャスターをスプリングトレーニングに持参したこともある。

サッカーはイングランド・プレミアリーグの大ファンで、お気に入りのクラブとしてリバプールを挙げている。

2016年11月に結婚した。

前述の田中以降、現在・過去を問わず、日本人選手が在籍していた球団に縁がある。

詳細情報

年度別打撃成績

  • 2024年度シーズン終了時

MLBポストシーズン打撃成績

  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの打撃成績

年度別守備成績

  • 2024年度シーズン終了時

背番号

  • 38(2017年 - 同年5月)
  • 30(2017年6月 - 2017年6月17日)
  • 66(2018年 - 2023年)
  • 20(2024年)

代表歴

  • 2023 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表

脚注

注釈

出典

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 H

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Kyle Higashioka stats MiLB.com (英語)
  • Kyle Higashioka (@the_higster) - X(旧Twitter)
  • Kyle Higashioka (@khigashioka) - Instagram

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